判断の型とは
「判断の型」は、買う理由を整理するための分類です。買う前に、期待どおりに進んだ場合の利確条件と、見立てが外れた場合の損切り条件をセットで決めます。
買う理由と売る理由には、同じ型を使います。反発狙いなら株価の戻りや下落で、業績なら成長の実現や前提の崩れで判断します。含み損になってから、短期の反発狙いを長期保有へ変えるなど、理由をすり替えないことが基本です。
型は買う根拠、「監視」「買い候補」「情報不足」は現在の判定です。複数の型を使う場合も、どの根拠に対応する出口なのかを明示します。以下は考え方の説明で、具体的な価格・指標・期限は各記事で設定します。
業績
売上や利益の成長を根拠に買う
買う理由:利益率の改善、受注の増加、上方修正の余地などから、企業価値が高まると考える型です。
確認する材料:売上・利益の伸び、利益率、受注残、会社見通し、財務状態。次に確認する決算項目も決めます。
利確条件:期待した成長が株価に反映され、利益水準や成長率と比べて株価の評価が高くなったとき。比較する指標と評価水準を先に決めます。
損切り条件:成長の失速、業績予想の引き下げ、採算悪化などで、買う根拠にした業績の見通しが崩れたとき。
テーマ
政策やイベントによる事業への追い風を根拠に買う
買う理由:政策、金利、為替、季節需要などが企業に追い風になると考える型です。何が起きると期待するのか、いつまで待つのかを決めます。
確認する材料:テーマと事業の関係、実現する条件、期限、株価への織り込み。
利確条件:想定した変化が実現して株価に反映されたとき、予定した期間が終わったとき、イベント後に追加の材料がなくなったとき。
損切り条件:政策や需要の前提が変わったとき、想定したイベントが起きないとき、期限内にシナリオが実現しなかったとき。
急落反発
一時的に売られすぎた株価の戻りを狙う
買う理由:業績悪化などの悪材料がなく、相場全体の下落や一時的な売りで急落した銘柄の反発を狙う型です。
確認する材料:下落の理由、下落幅、出来高、直近安値、反発した場合の売却水準。
利確条件:下落前の価格など、買う前に決めた戻りの水準へ届いたとき。短期の戻りを狙った取引の出口を守ります。
損切り条件:下落が続いて一時的な売りとは判断できなくなったとき、または後から悪材料が分かったとき。
移動平均線反発
平均線を大きく下回った株価の戻りを狙う
買う理由:株価が25日線などの移動平均線から大きく下に離れ、一時的な調整と考えられる場合に、平均線付近までの回復を狙う型です。
確認する材料:対象の平均線との距離、下落の理由、それまでの値動き、出来高、戻りの値幅。
利確条件:目標にした移動平均線付近へ株価が戻ったとき。25日線までの回復を狙ったなら、そこを売却の目安にします。
損切り条件:回復せず安値を更新し、継続的な下落へ変わったと判断したとき。
ボリンジャーバンド反発
平均から大きく下に離れた株価の戻りを狙う
買う理由:ボリンジャーバンドは、平均的な株価からの離れ具合を示す指標です。下側の−3σなどまで下がった株価が、中央線付近へ戻る動きを狙います。
確認する材料:バンドの期間と幅、下落の理由、出来高、過去の反発、目標にする中央線や25日線。
利確条件:買う前に目標とした中央線または25日線付近へ戻ったとき。平均への戻りを狙う取引として利益を確定します。
損切り条件:下側の帯をさらに下回って下落が続くとき、または悪材料による下落だと分かったとき。
割安
利益や資産に対する株価の安さを根拠に買う
買う理由:利益に対する株価を示すPER、純資産に対する株価を示すPBR、配当利回りなどで割安さを判断する型です。安く評価されている理由も確認します。
確認する材料:過去や同業との評価比較、財務状態、配当の持続性、評価が低い理由。
利確条件:過去や同業の評価を参考に決めた水準へ株価が戻り、想定した割安さがなくなったとき。
損切り条件:低い評価の原因が長く続く事業の問題だったとき、業績悪化で見積もった企業価値が下がったとき、配当維持が難しくなったとき。
トレンド追随
上昇の流れが続くことを根拠に買う
買う理由:高値と安値の切り上がり、出来高を伴う高値更新などを確認し、上昇の流れに乗る型です。
確認する材料:株価と平均線の位置、高値・安値の推移、出来高、目標価格と売却の基準線。
利確条件:設定した目標へ届いたとき、過熱と判断する条件に達したとき、利益が出た後に上昇の流れが崩れたとき。
損切り条件:直近安値や基準にした平均線を明確に下回り、買う根拠にした上昇の流れが崩れたとき。
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